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このページは香り米全般について説明しています
日本以外の香り米

ジャスミンライス
主にタイ東北部、中央平原、北部で生産される香り米で人気産地はロイエット県です。
もともとはタイ東北部の土地の成分(塩分が強い)からこの稲が生産されていたのですが在来種から徐々に変化を遂げタイの米生産で重要な稲になりました。タイ国内でも普通の米(インディカ)の倍程度の価格で取引されています。
ジャスミンライスは、品種名ではなく「タイで生産された香り米」と規定されています。
故に種類(品種)はひとつではなく有名なカオホンマリ(香りの良い米)のほかにRE−15などの稲(品種)もあります。10年程前に訪れたタイでは麻袋(ドンゴロス)に入ったインディカと香り米が山積みで売られていました。タイのお米屋さんでは量り売りが一般的なようです。

バスマティー
インドやパキスタンで作られている香り米で、日本のサリークーンやプリンセスサリーの親にあたるお米です。原産地はパキスタンとインドの国境あたりらしいのですが不明です。
パキスタンのパンジャブ地方で古くから作られていたお米で、中近東への輸出が盛んになるにつれ生産地域が広がり隣国のインドも多く生産をしています。
日本におられるインドのお客様は香り米ではないインディカ米でも、なるべく古いのが欲しいとおっしゃいます。「古くないと香りがしないから」だそうで、インドの方にとってはお米(ごはん)は何かしらの匂いが必要なのかもしれません。

カリジラ
ベビーバスマティーなどの名前でアメリカ市場でも紹介されている香り米です。
フォーを作る日本の食品製造会社の方からお話を伺ったところでは、カリジラを使うとおいしいフォーができるそうです。生産国であるバトナムやバングラディシュは多様な米生産をしているので、まだまだ日本に紹介されていない香り米がありそうです。バングラディシュから日本に来られている方の話では、とにかく香りが最高なのでこの米が最高だそうです。食感とか味とかの話はありませんでした。この香り米を愛する方にとって、香り以外に説明する必要はないように感じました。

緑の香り米
広い中国にはいろんな色素米や香り米がありますから
お米の視察に訪れた上海のデパートで色とりどりの香り米を見かけたことがあります。しかしながら、一般のお米屋さんでは見かけなかったので国民全員が食するわけではなく中国の都市部で「とある地方」や「とある習慣」の人たちが使っているのだと考えられます。
以前、弊店でグリーンライスとして販売していた緑色の香り米は、他のどの香り米にも似ていない独特の香りでした。中国文化に詳しいわけでもない私たちでも、まさに中国の宮廷をイメージできる香りでした。

秦国香
研究用にと親しい研究室の方が送ってくださった中国の香り米で秦国香の名前で中国国内で流通していたそうです。ミャーミューマー(苗苗米)という香り米を調べた時に同じようなお米を紹介されましたが、同じインディカでも秦国香は品質がとても高い米でした。
味はタイのジャスミンライスのようでした。加えて言えばフィリピンや、マレーシアからのお米も香り米に関してはジャスミンライスに似たモノが多くタイがジャスミンライスの名称を守るのも分かるような気がします。

アメリカ
アメリカは穀物大国ですから貪欲に品種を集めます。ですから、ジャスミンライスもバスマティーも研究され品種改良され、販売もされています。
ただ、名称についてはタイが言うように「タイで生産された香り米」がジャスミンライスなので、ジャスミンライスとして販売はできません。一方、バスマティーについてはアメリカの企業が商標登録したのでインドやパキスタンで作っても本当はバスマティーと名乗れない変な状態です。
アメリカで販売されているこのタイプの香り米は「ジャスマティー」とかの名前で販売されています(ちょっと厳しいネーミングです・・・)。

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