世界の米料理 

■朝鮮半島・中国・東南アジアの「白いご飯」■
 私たち日本人が好んで食べている米はねばりのあるジャポニカ種ですが、世界でジャポニカ種を好むのは朝鮮半島、そして雲南地方のごく一部など少数派。中国、東南アジアの人々も「白いご飯」をよく食べますが、こちらはパラパラして粘りの少ないインディカ種の米が中心、同じく「白いご飯」を主食にしていてもその国の人々の好みのちがいや米のさいばいのための気こう条件などによって食べられている米の種類は違うようです。(タイ北部やラオスなど、もち米を主食にしている地いきもあります。)
 ジャポニカ種かインディカ種かのちがいはあっても、この「白いご飯」は朝鮮半島、東南アジア、中国でも日本と同じように、おかずやしる物などと一緒に食べられています。またベトナムでは日本とどうよう、食事をすることを「ご飯を食べる」といい、「ご飯」には食事の意味もあります。
 ご飯の炊き方は、日本と朝鮮以外では、かつてはゆとり法が一般でしたが、最近はねんりょうのせつやくや、えいよう面でももったいないなどの理由から、たきぼし法が一ぱん化しています。そして東南アジア各地で都市部を中心に、日本人の発明した電気すいはんきがふきゅうしているようです。
 ところで、「白いご飯」は、日本のどんぶりのようにご飯の上にさまざまな具をのせたり、朝鮮半島のピビム・パプのように具をご飯と混ぜながら食べたりすることもあります。またご飯と具とともに炒める食べ方は中国をはじめ、インドネシアのナシ・ゴレン、タイのカオ・パット、など東南アジア各地で見られます。
 さらに朝鮮半島には、サンチュなど葉菜にご飯を包んで食べるという、アジアの米食民族の中でもどくじの食文化があります。また日本のすしもどくじの食文化といえましょう。








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にしら米穀店

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