米の国際価格  米の価値
 海外に行って、米を買うと、その価格の安さに驚くことがある。ただし、この価格は、その米を生産した国で購入したときの価格である。いわゆる自国内での消費者米価である。

 消費者米価を比較する場合には、国家間の為替レートのちがいと物価を比較しなければ、単に日本と比べ米が安価であると断言しにくい。農林水産省のデータで見た場合、日本の消費者米価は、アメリカの2倍以上となっている。
 
 この価格差が、そのまま国際価格に反映されることはなく、単に価格面だけで見た場合には、アメリカの「マーケティング・ローン制度」やEUの輸出補助金制度により、国際米市場の相場価格は、ゆがめられている。
 輸入に際しては、日本の関税やEUの輸入作物に課徴金をとる制度など、生産国が同じ米でも、国により、その米の消費者米価が変わる場合がほとんどである。

 他方、タイのインディカとパキスタンのバスマティーのように、そもそもの品質の違いがある。中国の国内流通の品質と日本の米の品質では、単にその価格差を計ることはできないのである。

 生産者米価も、また、各国の農業支援政策により政府が高価に買い入れを行う場合もあり、単純な価格の比較はむずかしい。

 しかし、貿易をするなかで米の相場は存在し、国家間で輸出に際しては補助、輸入に際しては課金のように、相場とは違う 「米」(穀物・農作物)に対しての国単位の価値が作られる。
自国の物価に対する米価とは、自国の米、自国の食料、自国の食料保障の価値であり、国際相場とは別のところで存在するものだったはずである。

 
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